内科リウマチ科 福間クリニック

リウマチの症状

リウマチの症状

関節リウマチでは、全身の関節が侵されますが、末節関節(指の先端の関節)と背骨(首は除く)は避ける傾向があります。
手首や手指や肘、膝、足首などの関節に好発し、左右対称に現れます。
関節の痛みの腫れ、朝起きたときの関節のこわばり感(朝のこわばり)で始まり、数年の単位で関節の変形や強直(硬く固まってしまう)が起こってきます。
しかし、すべての患者さんがねたきりになるわけではなく、35%が自然軽快、15%が進行性で、半分の患者さんはよくなったりわるくなったりを繰り返す経過を取るようです。
最近の医学の進歩により、変形の進行の阻止が期待できるようになってきました。
リウマチは関節の炎症が強く消耗性の疾患であるため、全身症状として微熱や貧血、体重減少が起こります。
日常生活の注意として適度な安静とバランスの良い十分な栄養が必要です。
20%程度の患者さんに、圧迫を受けやすいところの皮膚にぐりぐり(リウマチ結節)ができることがあります。
通常は何も問題をおこしませんが、時に崩れて潰瘍となることがあります。
10%程の患者さんには肺などの内臓に合併症が起こることがあります。また、リウマチの薬の副作用で内臓が損なわれることもあるので、関節の治療を受けるだけではなく、定期的に内臓の検査を受けることも大切です。

更新日 :2002/10/1